胎児ドック(胎児病スクリーニング)
現在多くの病院・クリニックで、超音波検査はほぼ毎回行われているのではないでしょうか。
妊婦健診時に毎回超音波検査を行い、赤ちゃんの大きさや羊水量などを確認することは大変重要なことです。
しかし、超音波の専門家の研究では、短時間で頻回に行う検査よりも、妊娠期間中に1ないし2回、時間をかけてきちんと超音波でみたほうが、赤ちゃんの病気の見落としが少ないともいわれています。
そこで当クリニックでは、妊婦健診時の超音波検査に加えて、妊娠20週前後と30週前後に胎児ドックと称して、羊水量や赤ちゃんの大きさなどだけでなく心臓の弁の動き等まで、日本超音波医学会認定の超音波指導医が詳細に検査をすることにしています。この2回の胎児ドックをお受けになることにより、出生直後より小児科、小児外科の治療が必要となるような、赤ちゃんの重症疾患のほとんどをチェックすることができます。
なお、他院通院中の方の、胎児ドック(胎児病スクリーニング)のみの受診はお受けしておりませんのでご了承ください。
(他院通院中の妊婦さんで、前のお子さんが重症の病気であった方、今回のご妊娠の超音波スクリーニングおよび、今回のご妊娠で心配な所見が認められている方の精査は行っておりますので、胎児超音波精密検査の項をご参照ください)
胎児ドックをお受けになる場合のご注意
- *当クリニックでは、胎児ドックで判明した胎児異常は全てお話しすることを方針としております。したがって胎児ドックは、患者さまのご希望をまず伺ってから行っております。当クリニック通院中の方でも希望されない方はお受けいただかないことも可能です。
- *胎児ドックは胎児の形態異常を診断する検査のため、ダウン症候群のような染色体異常を疑うことはできても診断することはありません。